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2026年総会・研究発表会報告

 2026年の日本蛾類学会 総会・研究発表会が2026年1月31日(土)に東京大学(本郷キャンパス 理学部2号館4階大講堂)で行われました。

総会では会計報告、会誌発行状況、2026年の活動計画、自然保護委員会の報告、2026年ー2027年の新規役員、役割、予算などについて報告が行われ、参加者に承認を受け、2026年の活動が開始されました

特別講演として、俳優、昆虫系ユーチューバーなど多彩な活動をしている片田陽依さんに「SNSで昆虫を発信する意義 ‐ 次世代の観察体験について」と題し講演をいただきました。「こんなに魅力がいっぱいの昆虫の世界を世の中のたくさんの人に知ってもらいたい。」このことを理念として活動しているSNS(ユーチューブ、インスタグラムなど)の発信実績や具体的な内容、反響などを基礎情報として、その発信する情報の作り方や発信方法などについて、終始昆虫愛溢れる語り口でお話されました。ただの昆虫好きのみならず、一般層を含めた反応を収集分析し、戦略的な手法を用いた発信をしている片田さんの活動は、日本蛾類学会の広報活動にも学ぶべきところがあると考えさせられました。蛾類学会の広報活動にも協力したいとのお言葉もいただき、今後は片田さんの蛾類学会員としての活動にも注目です。

研究発表会では、日本未記録のハマキガの報告、本州や四国などから新記録となるミノガの報告、皆さんに注目していただきたいグループ(ツツミノガ)の研究課題、千葉県で発生したヒメコマツの球果を食べる蛾類の生態、中国周辺の美麗マダラガの分類に関する研究、南アルプスにおける高山蛾のファウナ調査、DNAを用いたイラガの雌雄判別、台湾国内における季節風がもたらす蛾類への影響、植物の病気を利用する蛾の幼虫とバラエティに富んだ9題の講演が行われました。

参加者は、小学生から傘寿のベテランまで総勢98名。近年の蛾界を象徴するような盛会となりました。

 

 

 

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Last update: 23 Mar, 2026